【知育にはボードゲーム】幸せになる能力がボドゲで育つ理由【テレビゲームではダメ】

ママ&パパ

・子どもにゲームさせるなら何がいいかな?
・ボードゲームって知育になるの?
・テレビゲームをするのは何か問題がある?

自分の子どもに幸せになってほしいと、誰もが思うものですよね。

では、そもそも「幸せ」とは、一体何でしょうか?

そして「幸せ」になるためには、何をしたら良いのでしょうか?

この記事では、米国ハーバード大学での研究をはじめとして、幸せに関する研究や幼少期の遊びに関する調査から、就学前にどのような遊びをしていくべきかを考えてみたいと思います。

【本記事の結論】
ボードゲームにより、幸せになるための能力である「非認知能力」を高めます。

まず、幸せとは一体なんなのか、ということから辿ってみましょう!

目次

1. 幸せはどこから来るの?

そもそも、幸福感とはいったい何でしょうか?

「幸福」についての有名な研究に、ハーバード大学で実施された「成人発達研究」(Harvard Study of Adult Development)というものがあります。

これは、75年間にもわたり、700人以上の実験対象者に対して追跡調査を行ったという非常に壮大な研究です。75年間も研究していたため、研究責任者は4人、世代交代して受け継がれました。この研究では、研究対象者の一生を辿り、どんな状況がその人の幸福や健康を作るのかを調査していました。

そしてその結果、幸せの根源が明らかになりました…

私たちの幸福感を高めてくれるのは「良い人間関係」である

家柄、学歴、職業、家の環境、年収や老後資金の有無じゃなく、人間の幸福度や健康と直接的に関係があったのは「人間関係」だった、という結果でした。

ハーバード成人発達研究 TEDトーク

・幸せとは、良い人間関係があること
・幸せと、学歴や年収や職業や環境は、直接的な相関はない

シンプルすぎる結果に驚き!

どんなにお金を持っていても、会社で地位が高くても、「周りと良い人間関係があると感じられない人」は、幸福を感じられないんです。

2. 良い人間関係を築くための能力とは?

幸せの源泉は、良い人間関係である、ということが分かりました。では、良い人間関係を築くには、どのような力が必要でしょうか?

それは、非認知能力であると言えます。

認知能力 vs 非認知能力

「認知能力」とは、知能検査やテストで測定できる能力のことを言います。

一方で「非認知能力」とは、主に意欲や自信、忍耐力、自制心、協調性や他者への思いやりなど、私たちの心の能力のことを言います。一般的に「人間力」とも言われますね。

良い人間関係を作るには、他人の気持ちを思いやることが必要不可欠。そのためにも、非認知能力を高めることが重要になります。

非認知能力が高いことは、EQ(Emotional Intelligence Quotient、こころの知能指数)が高い、とも言い換えられます。

また、非認知能力は幼少期に高める必要があることがこれまでに分かっています。

幼少期に間違った早期教育を行うと、この非認知能力を高められず、将来的に問題を起こす可能性すらあることが分かっています。これについては、下記の記事でまとめました。

・良い人間関係には「非認知能力」が重要。
・非認知能力は、幸福に繋がる。
・非認知能力は、就学前に高めるべき。

では、幼少時期にはどのような遊びをするのが良いのでしょう?

デジタルゲームとアナログゲームについて比べてみましょう!

3. デジタルゲーム vs アナログゲーム

この記事では、デジタルゲーム、アナログゲームという言葉の定義を、下記のように使います。

この記事での言葉の定義
デジタルゲーム:コンピュータゲーム、テレビゲーム等の総称
アナログゲーム:ボードゲーム、テーブルゲーム等の総称

デジタルゲーム(テレビゲーム等)

メリット

・映像と音で感動が得られる
・自分の世界観を広げられる
・準備が簡単、すぐに出来る
・一人でも出来る

デメリット

・会話が無くても進められる
・ルールが決められていて変更の余地がない=創造性が発揮しにくい
・身体を手の一部分しか動かさない

アナログゲーム(ボードゲーム等)

メリット

会話による合意形成が必須
・他人との駆け引きを楽しめる
・向き合ってプレイする➡ゲーム中に他人の表情を見る表情から感情を想像する力が芽生える
・手指を動かすので脳を刺激する
・ルールを自分たちで相談して変えられる=創造性が発揮できる
「非認知能力」を向上させる

デメリット

・一人では出来ない
・広く場所を取るものもある
・準備に時間がかかるものもある
・誤飲に注意する必要がある

4. 幼少期にはデジタルゲームは不向き

テレビゲームなどのデジタルゲームは、素晴らしいのですが、幼少期のデジタルゲームはあまり良くないと考えられます。

まず、画面を見ることによる弊害は、下記の記事にまとめました。
幼少時期にスマホやタブレットのスクリーンを見ることで、人間にとっての重大な能力を失ってしまうという研究結果が得られています。

デジタルゲームは、脳でドーパミン(報酬系の神経伝達物質)が出るように、非常に精巧に作られています。画面上の演出や音声で、人間が快感を得て連続してプレイするように出来ています。
これを幼少期に体験していくと、そういうドーパミンの出し方に慣れてしまうのです。

幼少時期に、他者とのコミュニケーションで生まれる喜びを充分に感じる前に、このデジタルゲームの快感に慣れてしまうと、他者を理解するという非認知能力の向上に支障をきたす可能性があります。

5. アナログゲームは非認知能力を高める

一方、ボードゲーム等のアナログゲームには、映像も音楽もありません。笑
なので、自分たちで会話して、ルールを理解し、楽しむというやり方になります。

この会話による合意形成というのが、幼少期にとても重要な体験になります。
コミュニケーションを通して「非認知能力」が高まる重要な機会が得られます。非認知能力には、他者への思いやりなど、感情の面の配慮が出来るかということも含まれます。

ボードゲーム等のアナログゲームは、まずルールをしっかり理解しないと、ゲームを楽しむことすらできません。

また、勝つためにズルすることも、こっそり不正することも、案外簡単に出来ます!

更に、ゲームでストレスが溜まったりしたときには、いつでも盤面をぐっちゃぐちゃにすることもできます!やろうと思えば、いつでも自由にめちゃくちゃにして終わらせられます。

だけど、しばらくして自然と気づきます…

なで子

それじゃゲームを楽しめない!

そうやって、ストレスをコントロールする力も身についていきます。

そして、ボードゲームをプレイする際には、どうしたって他人の気持ちを考えながらプレイすることになります。自然にゲームを楽しむ中で、コミュニケーションを取り、分からないことを質問し、他者を観察する練習をしているんです。

これが、ボードゲーム等のアナログゲームが「非認知能力」を高める理由です。
「知育」のスタート地点は、「コミュニケーションって楽しい!」と子どもが思うことから始まります。

アナログゲームは、楽しむために「ルールを理解しよう」と思い、「ルールを守ろう」と自然に思える。また、ストレスをコントロールする力もゲームの中で身に付く。このようにして「非認知能力」が高まっていく。

6. アナログゲームで伸ばせる他の能力

ここで、経済産業省が示している「社会人基礎力」という資料をご覧いただきたいと思います。

経済産業省webページ「社会人基礎力:https://www.meti.go.jp/policy/kisoryoku/」より転載

これらの能力は、どれも重要だと感じますよね。
この社会人基礎力の3つの能力、さらにはそれらを構成する12の能力要素が、ボードゲームで遊ぶために使う要素と関係があるか分析した研究もあります。

参考文献
柳町真子, 布川博士:ボードゲームがもたらす効果の分析と一般化のための検討,日本感性工学会論文誌 19(4),pp361-368, 2020.

確かにこの図にあるチームワーク関連の力は特に、デジタルゲームよりもアナログゲームで伸ばせそうですね!

7. 子どもと遊ぶ時の注意点

アナログゲームを子どもと楽しむ際には、大人がそれを心から楽しんでいることを表現することが重要です!

アナログゲームは、映像も音楽もありません。だから、それよりも子どもが楽しいと思うのは、デジタルゲームの方です。
子どもは、画面が光っていて楽しそうな音が出ている方に、自然と注意が向くもの。なので放っておくと、自然にデジタルゲームに流れていきます。

だからこそ、周囲の保育者のサポートが必要になります。幼少期に「非認知能力」を高めてあげるためにも、画面の中の世界よりもまずリアルな世界で、「人とのコミュニケーションは面白い」と感じてもらえる必要があるんです。

子どもと一緒に楽しむ事が何より大切!
喜びなどの感情を、声と体で表現していきましょう!

また、2~3歳の子供と遊ぶ場合には、誤飲には注意が必要です。

小さいパーツがないものを選びましょう!

8. 子ども達が生きる未来で活きる力

ここで、筆者の考える20年後の未来と、そこで必要とされる人間力について考察したいと思います。

私たちの子どもが大人になった頃、どのような世界を生きているでしょうか?これからの時代で、急速なデジタル化は止まらず、加速する一方です。

今から20年後、どのような世界になっているのか想像するのは難しいところ。
でも、おそらくデジタル化によって、生活の中で人の表情を見るという機会は減るでしょう。例えば、今後メタバースはますます発展していきます。そして、今は珍しいですが、メタバースの世界で一日の大半を過ごすという方々も徐々に増えていくはず。

このように、リアルとデジタルの境界線が、どんどん曖昧になっていきます

しかし、どれだけデジタル化が進んでも、人間は肉体を持つ生き物であり、現実世界が主体であるということに変わりはないです。

だからこそ、他者を理解する能力、他者を理解したいと思う心が重要だと考えています。

どんな時代であっても、どんな状況になっても、周りの人を理解したいと思える人が、周りからも大切にされる。この原理原則は、きっと変わらない。

デジタル化が進む今、多くの子どもはデジタルゲームに興じています。
そんな中で、アナログゲームを使って培える能力、他人の気持ちを考える「非認知能力」はより強力になると思います。
これまでの時代と比べても、会話は減ってしまうのは必然。だからこそ「非認知能力」の程度に差が生まれやすい状況なので、他者を理解するという力は今までより一層重要視される時代になるでしょう。
そして、アナログゲームによるコミュニケーションが、その力を高めるサポートをしてくれると私は考えています。

9. さいごに

以下の内容が、この記事のまとめになります。

・幸せの源泉は、良い人間関係
・良い人間関係を作るのは、非認知能力
・非認知能力を高める幼少期の体験が重要
・非認知能力を高めるには、デジタルゲームよりアナログゲーム
以上のことから
・将来の幸せのために、幼少期のアナログゲームは効果的

「知育」のスタート地点は、子どもに「コミュニケーションって楽しい!」と思ってもらったり、親子の信頼関係がしっかり作られること。それなしに「知育」はあり得ません。
そういったことを自然に伸ばせるのが、アナログゲームなんです!

とはいうものの…

デジタルゲームは、様々な世界観を堪能することが出来ます!深いストーリーや美しい映像、音楽で、人を感動させることができます。

中学生のころFinal Fantasy Xをプレイし、大号泣しましたね。あの感動は一生忘れません笑

ゲームは素晴らしいです!
私は、「人間に生まれたからには、ゲームしないと損!」と常々考えています。笑
(デジタルゲームもアナログゲームも含めます)

ただ、幼少の時期には、会話のあるボードゲーム等で「非認知能力」を育むのが良いですね。

幼児期の個人的おすすめボドゲ

2歳半〜

名前をつけて、早く呼ぶというシンプルなゲーム!めちゃくちゃ盛り上がりますね!

手先の器用さが遊びの中で育ちます!

クラスクは少し高いですが、めちゃくちゃオススメ!これだけ声上げて盛り上がれるゲームは珍しいです!姪っ子とめちゃくちゃ楽しみました笑

一家に1つはあった方がいいアナログゲームですね!

今後の予定

知育に使えるボードゲームの紹介をしていきたいと思います!お楽しみに!

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