紙絵本 vs デジタル絵本 どっちが良い？【失敗しない選び方】

今やスマホやタブレットで読む電子書籍が普及し、一般化してきています。
近年では、絵本の電子書籍版の「デジタル絵本」も普及しています。

2024年現在、子どもは2歳になりましたが、私は紙の絵本で毎日読み聞かせを続けています。
紙の絵本とデジタル絵本のメリットデメリットを紹介していきます。個人的には、紙の絵本をオススメします。
その理由は下記に記載します。

1. デジタル絵本の特徴

デジタル絵本は、スマートフォンやタブレットで読める電子データの本のことです。
紙の絵本に比べて、嵩張らない、持ち運びが便利、定額サービスを使うなどすれば限りなく読める、といった特徴があります。

2. 紙絵本とデジタル絵本の比較

紙絵本のメリット

・リアルを体感でき、五感を全て使える。
自分で触れられてページを捲れる。
紙や印刷の匂いも感じられる。
また、しかけ絵本も楽しめる。

・子どもが自分で選べる状態にできる。
読んでほしい本を取ってきて読んでもらえる。自分で読める状況を作れる。

紙絵本のデメリット

・かさばる。
子供向けの本は分厚く、数冊でもかさばる。重いので、たくさん持ち運びにくい。

・劣化する。
折れたり、破けたり、穴が空いたりする。

デジタル絵本のメリット

・かさばらない。

・保有している絵本が管理しやすい。

・本が劣化しない。

・定額サービスなどに入れば、ほぼ無限に読める。

デジタル絵本のデメリット

・リアルを体感しにくい。

・端末に他のアプリが入っているため、(親子ともに)他のことに気が散る可能性がある。

紙絵本とデジタル絵本で比較している論文では、集中力、理解力に特に差は出ていないという結果が得られています。

3. 絵本の読み聞かせの目的は何か？

①子どもと同じ空間を過ごし、親子で愛を育むこと
生まれてすぐからの絵本の読み聞かせは、親子の信頼関係を創る重要な時間になります。
子どもが成長してからは、対話の中で、子どもが何に興味を持っているかを知ることも出来ます。

②子どもの本への知的好奇心を高めること
絵本は、子どもの想像力を高めます！
絵本を通して、感情表現を学べます。
赤ちゃんの頃から読み聞かせをすることで、言語能力を高めることができます。

デジタル絵本でも紙絵本でも、多くのことは達成できます。

4. 個人的意見「基本的には紙絵本」

我が家では、基本的に紙絵本を活用したほうが良いと考えています。
理由は下記の2つがあります。

理由①　幼児はこの世界のリアルに触れるところから始めるべき

子どもには、まずリアルに触れてほしいと感じています。
モンテッソーリ教育でも、子どもには、ファンタジーではなくまずリアルを感じてもらう事が重要とされています。

子どもには、現実のすばらしさや美しさを知ってもらったうえで、空想の面白さに触れてほしいと私も考えています。
その「現実」というのが、紙の絵本を使うことで感じることが出来ます。

紙の絵本は、汚れていきます。
噛めばシワになります。
力を入れると、破けます。

でも、それが私たちがリアルの世界に生きているということです。
まずは子どもには、それを実感してもらうことから始めたいです。

絵本のストーリーとしても、いきなり空想の話や、抽象化された絵で教育するよりも、現実の世界を知り、体験するところから始めるべきということです。

理由②　画面を見ている時間を減らすべき

生後5歳までは、スマホやタブレットなどの画面を見る時間を極力抑えるべきであるという研究結果があります。
画面を長時間見ることで、子どもの自己制御能力を低減させるという結果が得られています。

下記の記事で、米国小児科学会が出している勧告について記載しました。研究結果をご覧いただくことで、どういった影響が幼児にあるかを知り、正しくスマホやタブレットを使っていけるかと思います。

このことからも、画面を見せるという時間は低減させるべきと考えられます。

以上のことから、私は極力、紙の絵本でまずは読み聞かせをすることをオススメします。

5. まとめ

絵本の読み聞かせの目的の中で、最も重要なのは『子どもと同じ空間を過ごし、親子で愛をはぐくむこと』だと私は考えています。
そしてこの目的は、デジタル絵本でも紙絵本でも同じように達成できます。

そのため、デジタル絵本と紙絵本に優劣があるわけではなく、時と場合に応じて選択していくのが良いでしょう。

我が家では、自宅では紙の絵本を使っています。
現在、うちの2か月児に特に好評なのは下記の本です。

しましまぐるぐる	いろいろ　ぱっ
もいもい	にこにこ
ねないこ　だれだ	ママ、あのね
あがりめ　さがりめ

ただ、外出先で読み聞かせなどをするときにはタブレット端末を活用することもあります。
有効なテクノロジーは味方につけて、良い時間を過ごしていきたいですね。

最後まで、お読みいただきありがとうございます。